webサイトを運営している人の多くがお金を目標にしているという点は紛れもない事実だと思います。
アフィリエイターからブロガーまでやり方は多岐に渡りますが、稼げている人の割合は残念ながら限りなく少数です。
一方でクラウドソーシングという副業も今とても流行っていますが、過去記事でも特集しましたが1000文字で200円〜300円という低報酬が目立っており、単発の依頼に対してとにかく数をこなす稼ぎ方しか出来ませんでした。
今回紹介するPVモンスターは納品記事から得る印税収入に近い新しいwebライターのプラットホームになっています。
追記
PVモンスターは2019年3月末をもってサービス終了になりました。
PVモンスターがリリース当時いかに話題になったのか、全く新しいクラウドソーシングだったのか、その記録として当時の記事もあえて残しています。2017年3月29日に特集したこの記事ですが、何故サービス終了になってしまったのかの考察を追記していきます。(2020年1月4日)
目次
単発の収入しか不可能だったWebライターに新しい追い風が!
引用:PVモンスター
「PVモンスター」の仕組みは非常にシンプルで納品記事のアクセス数に応じて報酬を得ることが可能という内容になっています。
従来ではどんなに頑張っても1記事から得る収入は単発のみで、納品記事がどんなにアクセスが爆発しようとも関係ありませんでした。
その為、「アクセスを稼げる記事なら自分のブログやアフィリエイトサイトで保持しておいた方が良かった」という後悔の念をwebライターは常に感じていたと思います。
アクセス数に比例して納品記事が生きている間はずっと報酬を受けられるという点ではまさに印税収入と言って良いのではないでしょうか?
上位表示が可能な質の高いライターの記事に対して、継続的に成功報酬を支払い続けるのがこのPVモンスターでした。良質なライターが集まらなくなってしまい依頼主から不評だったのか?それとも納品記事は運営側の資産という考えだとして、それが管理しきれなくなってしまったのか?はたまた報酬が支払えなくなったのか?この3つのいずれかだとは思います。
webライターの時代が来た!PVモンスターから得る副収入の算出方法
単価×記事閲覧数=報酬(6割)
単価は案件ごとに異なりますが、高単価ほど難易度のハードルも上がりアクセス数が稼ぎづらいジャンルになっている傾向があります。
4割はPVモンスター側の取り分となりますが、低単価の案件に文字数を水増しさせとにかく数を量産して稼いで来たwebライターはじめクラウドソーシングの人たちにとっては革命的な仕組みですね。
上記の資料はwebライターを募集する側が見る料金シミュレーションですが、1ヶ月で1000アクセス稼ぐ納品記事の価値を「7550円」とした場合、webライターが受け取る金額はその6割…
4530円!!
結構稼げますよね。
依頼する側についてもキラーワードで1000アクセスもあれば毎月かかるコストは捻出できるはずです。
記事閲覧数に応じてその4割が手数料になる仕組みでしたね。上記画像ではリスティング広告との比較で費用対効果を訴求していますが、つまるところ「SEO」の部分で検索順位が厳しい記事ばかりが納品されてしまった可能性が高い?サービスの根幹となる記事が難航してしまったせいで、バランスが崩壊してしまったのかもしれません。
依頼者側の立場でPVモンスターを検討すると…
「アクセス数が少なければ支払う代金が一切かからない」
これに尽きるのではないでしょうか?
逆にアクセス数に応じて報酬を支払う必要があるので、下手なキーワードで依頼をかけ続けると負債にすらなりかねないと思います。
金にならない記事ばかりがアクセス数を稼ぎ出してしまうと…(大損です)
ですので、「PVモンスター」は圧倒的にwebライター寄りの仕組みだと考えています。
先ほどの例で計算すると1000アクセスで4500円の記事が100本あった場合、月の副収入は45万円という事になります。
この数字…ハンパじゃありません!
幅広い企業のWEBサイトにコンテンツを納品できれば、1つのサイトに収益を依存することなく、リスクの分散が可能です。もうペナルティやアルゴリズムの変動におびえることはありません。
納品記事が複数のサイトで掲載されていくので、例えばどこかの1サイトがGoogleの検索順位から飛んでいったとしてもリスクヘッジになりますね。
例えば納品された記事が検索上位に表示されたとして、その閲覧数に応じて報酬が支払われる訳ですよね。これ、301リダイレクトなんかで悪用した利用者の可能性もあるのでは無いかとも思います。もしくは納品された記事をコピペして他サイトに掲載、本来掲載予定のURLからPVモンスターを後日撤退する・・・など、色々抜け道がありそうな気はしていたのですが。
「PVモンスター」に参加するwebライターとしてのハードルやデメリットは?
PVモンスターのハードルは案件によって異なるので、一概には言えませんがデメリットや要注意点を纏めてみました。
- 納品先サイトのドメインオーソリティが弱すぎた場合、集客が困難を極める
- 納品記事は承認制度で依頼者側に受理されるので、万一納品記事が否認された場合には別のクラウドソーシングに使い回すか自サイトに蓄積するしかない
- どんな有名ライターでも肩書きや著名度を利用した集客(ズル)は出来ないので、ペン1本のライティングのみでしか戦えない
- 依頼案件のキーワードがあまりにも競合し過ぎている場合
納品先サイトのドメインが弱すぎる場合ってのは厄介ですが実際に無くはない話だと思いますね。
案件ワードがあまりにもビッグワードすぎる場合も悩みの種になりそうですが、相手のドメインやサイト状況によっては可能です。
そこで個人的に考えるPVモンスターとの向き合い方を考察してみました。
2017年当時の考察でも記載されていますが、納品先のサイトのドメインオーソリティが弱過ぎて全く上位表示されない→コンテンツは良いのに全然報酬が発生しない、という事も絶対にあったでしょうね。ライター側にとっては、今思えば即時報酬が無い点ではリスクあるクラウドソーシングだったかもしれません。
webライターとして「PVモンスター」を活用して稼ぐ為のポイント!(裏技)
良いのか悪いのかモラルの問題ですが、やり方によっては…
公式サイトから抜粋した下記Q&Aをご覧ください!
指定のキーワードで上位表示しなかった場合は料金は支払わなくて良いの?
つまり、検索以外からのアクセスでも報酬は発生してしまうの?という依頼者側の質問です。
PVモンスターは上位表示を確約するサービスではございません。もし検索順位で1ページ目を獲得できていなくても、納品したコンテンツが閲覧された訪問数に合わせてご請求させていただきます。もちろん、検索順位が低い場合などには請求額は低くなる傾向にあります。
公式サイトからのこの回答からは「検索以外でもアクセスがあれば報酬は発生してしまいます」という点が分かると思います。
じゃぁSNSで拡散したらどうなるの?
自分のブログ(アクセス数が多いサイト)に「PVモンスターやってみた」系の内容でリンクを貼ってアクセスを稼いだら?
これ以上変な疑問を広げると私のサイトが炎上してしまいそうなので、割愛しますが…
圧倒的にwebライターが有利としか言えないサービスです。
その他にセオリー通りのコツをまとめてみました。
- 納品記事が否認を受けた場合には自分の雑記サイトのコンテンツとして投稿して作業を無駄にしない(リサイクル)
- 競合が少ないであろう案件を選択する
- ドメインが強そうなサイトの案件に応募する
この辺は鉄板の攻略方法になりそうです。
SNSでトラフィックを流すインフルエンサーにより、報酬支払側が破綻してしまった可能性も無くは無いですよね。
まとめ
依頼者側については不自然なアクセス増が無いか目を見張る必要がるサービスだという事は間違いありませんし、逆にライターにとっては自分の持ち味を発揮しやすいのでは無いでしょうか?
私も月に1本ずつPVモンスターに記事を応募してみて、投稿記事の資産化とリスクの分散を同時進行で進めて行きたいですね!
うーん、やっぱり記事を納品するライター側にメリットが少なかった=報酬が思う様に獲得出来ず、PVモンスター自体が徐々に盛り下がってしまった事が原因なのでは無いでしょうか。
ビジネスモデル的には破産に追い込まれて廃業した印象でもありませんが、PVモンスターに記事を納品しまくっていたライターさんからしたら「記事は資産」というはずだったのに、わずか2年でサービス終了は悔しいですよね。
新しいクラウドソーシングの次期作に期待しましょう。
