webサイトやSNSアカウントの炎上…そして訴訟!
今回はブロガー或いはアフィリエイターのwebサイト運営、SNSのインフルエンサーについて、とある訴訟事例をもとにweb上の訴訟リスクについて検討していきたいと思います。

月間約480万人も利用している転職情報サイト『転職会議』
皆さんはこちらの口コミ投稿サイトをご覧になった事は御座いますでしょうか?
- 企業口コミ数No.1
- 734510社以上の情報が掲載
- 口コミだからこそのリアルな情報が入手出来ると評判
こんな特徴のある転職情報メディアですね。
国内でも随一の大変貴重な口コミ転職サイトです。
運営会社は青年実業家でも著名な村上太一さんが社長の株式会社リブセンス。
『転職会議』でGoogle検索すると以下の様なサジェストが出てくるので、一応紹介しておきます。
転職会議 登録
転職会議 評判 悪い
転職会議レポート
転職会議 削除
転職会議 ログイン
転職会議 学生
転職会議 口コミ 削除
まぁどんなサイトでも大手になると非難ワードは出てきます。例えば東証一部企業であれば、
『社名 2ch』
こんな予測ワードが出てきますよね。

しかし、水を差す様にまさかの事態が発生。
そう、訴訟です!
口コミサイトで訴訟対象となり得る事例:焦点は『名誉毀損』
転職会議に登録されている某企業の口コミに以下の様な寄稿があった事で「採用活動をはじめとした社員人事に悪影響をきたす。事実無根。」として、訴訟が発生してしまいました。
「社長はワンマン」
「管理職に管理能力はない」
この書き込みを見た某企業がプロバイダー「STNet」を相手に、プロバイダー責任法に音づいて投稿者の情報開示を求めたのです。
運営会社のリブセンスではなくプロバイダーのSTNetへの訴訟という点がまた複雑ですね。
そしてこれに対する世論も賛否両論で多岐に渡る意見ばかりでした。
口コミ内容の真偽が大変大きな争点に…(抜粋)
不確かな記載は問題。
本当にワンマンなのであれば貴重な口コミ。
個人的な恨みがあってそういう書き込みをしたんじゃないか?
マイナスな口コミがあるからこそ貴重なメディアになっているので、もしこれで投稿者情報開示がされたら『転職会議』の価値が無くなってしまう。
口コミサイトという存在を左右する大きな危機。
本当にそこで働いていた人が書き込んだ口コミなのか?保証するものが無いので、事実無根と言われても致し方無し。
判決次第では良い口コミしか投稿されなくなる。
…とまぁ、
色んな意見がありましたけども、今回の訴訟の結果によっては口コミサイトは一掃されてもおかしく無いですね.
- 口コミサイトに書き込みをする側のリスク
- 口コミサイトを運営する側のリスク
- 口コミサイトと提携する企業側のリスク
転職サイトをはじめとした口コミサイト全体に暗雲が立ち込めている訴訟事例です。

この事例に対する筆者の考えや懸念
今回の訴訟事例で口コミ投稿者の個人情報開示が受理されてしまった場合、今後『転職会議』にマイナスな口コミを寄せるユーザーが激減する可能性が高いですよね。
運営元への『削除依頼』を受けるか否かではなく、プロバイダへの投稿者の個人情報開示の可否という点が新しいというか、今までにはあまり無かった事例です。
- 個人情報開示を恐れるユーザーはマイナスな口コミを寄稿しない
- 良い事しか掲載されていない口コミサイトになる
- 運営メディアの信頼性ダウン⇨メディアの過疎化
- 口コミサイトが採用しているシステム系プロバイダの事業展開も阻まれる
など、「削除依頼に了承すればOK」という今までの事例とは異なる上に、web屋にとってはマイナス因子の事例に他ならないですね。
ユーザーからすれば偏った情報の運営メディアは、もはや詐欺に近いので胴元の運営サイトの登録者数にも陰りが出てしまうかと思います。
勿論これはwebサイト全体に波及していく事は言わずもがなですが…

ネット関係で裁判沙汰にならない為に遵守して起きたい最低限の方針
↑軽い気持ちでSNSにあげたおでんツンツン動画が社会の大問題動画に…
SNSの投稿についても同様で「バカッター」と呼ばれている一部の炎上狙いユーザーによる不届きな投稿にも、最近は容赦無く法のメスが入っています。
↑電車の線路は「立入禁止区域」
SNSのインフルエンサーは近年では芸能人以外の素人でもまかり通っていましたけども、投稿内容へのバッシングから訴訟リスクに進展してしまう懸念を加味するとより一層安易な投稿は出来ません。
これらはどれもデメリットやマイナスな情報に対して、法の裁きが下されているのでその点を加味するとインフルエンサーやメディア運営者は以下の点にだけは注意しておきたい所です。
- 特定の第三者・サービスへ不利益を与える文言やコンテンツは避ける
- Aを引き立たせる為のBの比較記事など、片方を蔑む内容は避ける
- 問い合わせフォームなどに第三者からの要望を受け入れる仕組みを導入しておく
- 投稿型の口コミ系サイトは有事に備えたサイト規定を盛り込んでおく
- 投稿者の情報開示を求められても問題が起きないコンテンツに留めておく
- 「事実無根」や「推測コンテンツ」は避ける
- etc…
まぁ〜しかし、これらを遵守すると何もかもつまらなくなってしまうんですよね。
特にweb収入を得ている人にとっては当たり障りのないコンテンツは他の大多数と横一列になってしまうので、差別化に悩んでしまう事になります。
少し脱線しますが、サプリメントをはじめ人の体内に入る系の物についても薬事法などを熟知した上で投稿しないとエライ事になりかねません。
製品の概要
違反の記述
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- 糖分吸収を抑制する働き。ポッコリおなかがスッキリ!
- 糖分の吸収を抑えつつ脂肪などの要らないものを出してくれます。
上記の様な記述もNGな訳です。
かなり厳しいご時勢になってしまったものです。
まとめ
とある地方の企業が起こした訴訟事例で世間では「その情報の真偽」が問われていますが、最近になってこういった事例が出ている事を加味すると安易な心づもりの投稿は自制しておいた方が安全ですね。
- SNSからの情報発信
- webサイトからの情報発信
とりわけ『批判的内容』は一度世に出してしまったら後には引けないリスクを念頭に置かないと、後々とんでもない代償を払う事になりそうです。
